- 主な神経系の症状
- 脳梗塞後遺症
- 自律神経失調症
- 不眠
- 頭痛(偏頭痛・緊張型頭痛)
- 顔面神経麻痺
脳梗塞後遺症
鍼灸治療で、セロトニンやドーパミンといった脳内物質が増加します。
そして、最新の研究では、脳梗塞の慢性期にセロトニンを投与すると、脳内Treg(過剰な免疫応答を抑制するためのブレーキや、免疫の恒常性維持で重要な役割を果たす。)という細胞が増加し、神経症状が改善するという研究結果があります。
人の脳に関しては、研究段階のようですが、セロトニンやドーパミンを増やし、脳梗塞慢性期(リハビリ期)に鍼灸治療とリハビリを併用することで、リハビリの効果が上がることが期待できます。片麻痺などの症状に、鍼灸とリハビリを適用すると、より機能回復が期待できます。
自律神経失調症
自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。
自律神経は、交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つに分かれています。交感神経は身体を活発に動かすときに働き、副交感神経は身体を休めるときに働きます。これらが互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることがあります。
原因としては、不規則な生活や疲れによって自律神経が興奮し続ける、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ、などがあげられます。
だるい、不眠、疲れがとれない、頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が現れることもあります。病院で診断名がつかないとき、心療内科などを受診すると、自律神経失調症と診断されることが多いですので、心療内科での投薬を始める前に、ぜひ一度鍼灸をお試しください。
自律神経は、脳から脊柱管を通り、各器官へ分布しています。当院では、全身治療に加えて、特に脊柱管の周囲の循環を良くする治療を行います。そして、男女問わず、更年期にはホルモンバランスの乱れが関係していると考えていますので、ホルモンバランスを調整するための施術を行います。
減酒や断酒のお願いなど、生活習慣の改善をご提案させていただくこともございます。また、鬱の場合は、専門の心理カウンセラーのご紹介をさせていただくこともございます。
自律神経失調症は、様々な症状が混在しているので、お一人お一人に合わせた治療を行います。
不眠
不眠症は、頭部と首の緊張をゆるめ、肩や背中のこわばりを取るとよくなっていきます。頭に電気(パルス)鍼を施術することで、効果もでます。深くしっかりした睡眠を得るためのからだづくりをしていきます。鍼灸治療と併用して、軽い運動も行っていただきます。
頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)
頭痛には、片頭痛(脳の血管が急激に拡張して痛む)と緊張型頭痛(頭の周りの筋肉が緊張して痛む)との2種類があると言われていますが、実際にはこの2つを併せ持っていたり、厳密に分けられない状況が多いように考えています。どちらの頭痛も、全身治療に加えて目の疲れや肩や頭の凝りを改善すると効果的です。
女性の頭痛は、ホルモンバランスの乱れも関係していますので、ホルモンバランスを整える治療も併せて行います。
顔面神経麻痺
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