からだ再教育~フェルデンクライスメソッド~

無意識に効率的に動けるようになるために。
習慣化してしまった、からだの「癖」を手放す。

骨格のつながりを使えるようになると、体幹の大きな筋肉と骨格を主に使えるようになります。そして、小さい筋肉に余計な負担をかけないようにします。

感覚に注意を向けて、ゆっくり、小さな動きを識別することで、脳と身体の反応に働きかけます。

シンプルな動きを様々な方法で試すことにより、脳が新しい効率的な動きを学びます。動きの選択肢を増やすと同時に、不必要な力をなくす練習をしていきます。

ヨガやピラティスのように、難しいポーズを達成することや、筋肉を鍛えて大きくすることとは異なる、新感覚レッスンです。

  • 筋肉や関節(肩・腰・膝など)の慢性的な痛みを取り除きたい(からだの使い方を変化させることで、痛みを取り除きたい)
  • 音楽・ダンス・スポーツ・武道などでパフォーマンスを上げるために、身体の使い方を改善したい
  • 脳の病気後(脳梗塞やパーキンソン病など)、効果的なリハビリを取り入れたい
  • 怪我(骨折・捻挫・打撲など)の後、身体のバランスが前と違う気がする
  • 産前・産後に骨盤をケアしたい
  • 猫背や側弯など、姿勢を改善したい
  • スムーズで楽な呼吸を手に入れたい
  • 骨格が整うことによる美容効果を実感したい
  • からだの力を抜くことが苦手、余計に入っている力を取り除きたい
  • 朝起きると、からだのどこかが痛い
  • 怪我(骨折・捻挫など)は治癒したけれど、今までと身体の使い方が違う気がする
  • 高齢者やリハビリ中でも出来るレッスンを探している
  • こころに不調を抱えているが、薬だけに頼らない方法を実践してみたい

フェルデンクライスメソッドが盛んな欧米では、整形外科的な障害、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの脳神経的な問題、小児の発達にかかわる問題の選択肢の一つとして考えられています。
また、身体能力を高めるために、アスリート、音楽家、ダンサーなどもこのメソッドを採用しています。
そして、心理学の分野では、「からだ(心身)」の気づき(感覚)体験を通して、無意識な自分とコミュニケーションし、自己変革を促す方法として実践されています。ソマティックエデュケーション(身体学教育)とも呼ばれ、注目されています。

フェルデンクライスメソッドの創始者

フェルデンクライス・メソッドの創始者モシェ・フェルデンクライス

モシェ・フェルデンクライス(1904-1984年)

物理学博士・電子工学の技術者であり、ノーベル物理学者ジョリオ=キュリーの研究協力者。また、柔道家嘉納治五郎の弟子で、西洋で始めて黒帯を取得した人物としても知られている。
もともとは、自分の膝の痛みを和らげるために、神経生理学、解剖学、人間の発達、心理学など様々な分野の科学的な知識と、武道の経験などを通して、独自のメソッドを組み立てた。

フェルデンクライス自身がそうであったように、けがなどで体に痛みを抱えている人でも実践できるようにレッスンが組み立てられていますので、どのような状況においても、年齢にかかわらず、誰でも無理なく身体を変化させることができます。

フェルデンクライス レッスンの様子。床に横になって、数人の参加者が身体を動かしている。

痛みが出てしまうような動きを手放すために、脳を変化させる

「小さく」「ゆっくり」「楽に」を心掛けながら、シンプルな動きを何度か行います。そして、動きながら、まずは自分自身のからだについて観察するところから始めます。
これは、実際の自分の動きと感覚を結びつけて、効率的な身体の使い方を学ぶ脳の学習効果をひきだすためです。

神経可塑性しんけいかそせいを使って、からだを適応させる

私たちの脳は、いくつになっても新たな神経回路を形成できるということが分かってきました。これが、「神経可塑性しんけいかそせい」という能力で、近年注目されている脳の機能です。
以前は、脳は一度機能を失うと元に戻らないと言われていましたが、実は脳は経験や学習によって、神経回路を変化させ、機能的に適応することが分かってきました。
このレッスンでは、神経の可塑性を使って、脳を変化させることで身体を学びますので、年齢に関係なく、からだを変化させることができるのです。

人間が本来持っている能力を再学習し、最大のパフォーマンスを出せるように

女性と赤ちゃんが、マットが惹かれた床に寝転がっている。女性は赤ちゃんに笑いかけ、赤ちゃんは女性を見つめている。

3歳以前の小さな子どもは、感覚から情報を集め、それに反応して動作(寝返り、ハイハイ、立つ、歩くなど)を身に着けます。
しかし、私たちは少し大きくなると、社会的・文化的な規範に従い、既存のパターンを繰り返し使うように立ち振る舞いをするようになります。
そして、大人になると、自分自身の身体の感覚から遠ざかり、決まったやり方を繰り返すようになります。その普段の何気ない動きが、痛みや不快な感覚のもととなっているのかもしれません。習慣的な規定化された動きにより、筋肉の緊張のパターンや心身症状が生み出されてしまいます。
多くの痛みは、習慣によって引き起こされます。

赤ちゃんのような自然なプロセスを通した発達段階を「再学習」することで、身体に規定されている「癖(習慣性)」を解放します。そして、出来る限り小さな感覚的区別を行うことに注意を向けると、脳の活動が少しずつ変化してくるのです。

脳のボディマップを作り変え、動きの選択肢を増やす

脳のボディマップを作り変えるイメージ

理想的な固定化された動きではなく、自分にとってうまく機能する方法を探します。
同じ行為を機械的に反復することはしません。これまでに存在しているパターン化した動きを繰り返すだけでは、脳は活性化しないからです。
シンプルな動きを、意識の注意を向けながら色々な方法で試してみることによって、脳に新しい動きのパターン(回路)を作ることが出来、より質の良い動きを選べるようになります。

人のからだの構造は千差万別です。大切なのは、自分の今・ここに集中し、自分が今何をしているのかに気づくことです。

身体を意識的にゆっくり探索しながら、新しい動きの方法を試すことにより、脳と身体の反応に働きかけ、もっとも効率的でなめらかに感じられる動きを自分で発見していきます。

自分自身の動きのより細かい違いを認識し、洗練された選択をすることで新たなパターンをつくると、脳は何かを識別して活性化します。

注意を向ければ向けるほど、自分がどのように動いているのか、どの部分を動かしているのか、動かしていないのかを感じることができるようになります。
それによって、脳の神経回路が活性化します。
身体全体がどのようにつながっているのか、身体の様々な部分の協調や関係、動きのタイミングを探索し、より良いバランスを生み出すために、バランス感覚に挑戦することもします。

現代社会に必要なこと
~心と身体を統合するために、自己調整力を高める~

女性がパソコンを悪い姿勢で操作している。

フェルデンクライスメソッドが本当に目指しているものは、心身とも調和のとれた自分自身です。そのために、4つの要素を大切にします。

  • 1. 感覚
  • 2. 感情
  • 3. 思考
  • 4. 運動(動き)

これらの4つの要素がお互いに作用して、調和のとれた自分になれると考えます。
フェルデンクライスメソッドでは、感覚、思考、感情を解放するために、運動(動き)を変化させるアプローチが最も効果的であると考えています。

動きを習慣から解放することによって、他の要素(感覚、感情、思考)も革新が可能になります。

自分自身を知るためには、気づきが必要です。自分が何をしているかに気づけば、それはより多くの変化の可能性の始まりです。
からだの地図のイメージを系統的に改善することで、より効率の良い動き方が出来るようになる学びの方法とも言えます。
フェルデンクライスメソッドで、自分自身を深く知る旅に出発しませんか?

床に座った状態で両足を両手でつかんでいる笑顔の女性

フェルデンクライスメソッドでは、骨や筋膜のつながりをラインとしてとらえ、全身の姿勢や運動機能がどのように制御されているかを感覚で学び取ります。東洋医学とこのメソッドには、共通点がたくさんあります。
鍼灸治療で、経絡を通して筋肉・内臓・心身のエネルギーにアクセスし、フェルデンクライスメソッドで、機能的な身体のつながりをご自身の脳で学び取ってみてください。
両者から、からだ全体へアプローチすることにより、より良い相乗効果が生まれます。
このメソッドは、怪我などで体に痛みを抱えている方や、高齢者でも実践できるようにプログラムされています。私自身も、この方法に出会ってから、自身のからだの使い方の変化を実感しています。

フェルデンクライス レッスンの様子 数名の参加者が椅子に座った状態で身体を動かしている

対面レッスンとオンラインレッスンとの2通りあります。全てグループレッスンとなります。

鍼灸あさのは

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