女性特有のお悩みは、自律神経の乱れが原因のことが多いです。当院ではホルモンバランスの調整や免疫力に働きかけるために、自律神経にアプローチする施術が特徴です。
全ての女性を治療する際に大切にしていることがあります。
- ①心身のストレスを軽減し、ホルモンバランスを整える
- ②お腹と腰の弾力性を高める
- ③冷えの改善
ホルモンバランスを整えることで、自律神経を整え、精神面を安定させることも目指します。
- 主な婦人科系の症状
- 不妊症・マタニティ・産後ケア・乳腺炎
- 生理痛 ・生理不順・PMS（月経前症候群）
- 更年期障害
- 冷え性
不妊症・マタニティ（妊娠中）・産後ケア・乳腺炎
《不妊症（妊娠前）》
不妊症の治療は、男女ともにさせていただきます。
男性は精子の質を高めることを目的に。ストレスや疲れからも精子の質は下がります。腰とお腹を重点的に整えます。
女性は、血流を改善して、良い卵を作れるように。そして赤ちゃんが来てくれるような居心地の良い、ふわふわな子宮内膜と温かいからだを目指します。ストレスを開放し、心身ともに健康的な身体づくりをすることが大切です。
なるべく早い段階で（科学的治療を始める前）鍼灸治療を始めることをお勧めしております。妊娠するための身体づくりが、鍼灸の役割だと考えているからです。
生理周期、体質、ストレス、不眠、妊娠に向けた体力など、患者様の状態をしっかりお身体を見させていただき、必要な経穴に施術します。
国内外の研究結果で、体外受精でも鍼灸治療を併用すると妊娠率が向上するという報告もあるほど、鍼灸治療は妊娠する手助けをしてくれます。ごつごつした弾力の無いお腹と骨盤まわりの環境、足腰の冷えの改善を中心に整えます。
母胎の活力を高め、子宮の機能を整えた上で、妊娠に臨みます。
《妊娠中（マタニティ）》
妊娠中は、薬の服用に制限もありますので、優しく安全な鍼灸治療での改善が最適です。
特に、初めての妊娠では、心身共にこれまでに無い変化が訪れるときです。赤ちゃんを産むために、骨盤など大きな関節が少しずつ開くと共に、身体が大きく変化します。お腹が大きくなってきたら、うつぶせの治療から横向きの治療に変化します。精神が安定する鍼、安産の鍼灸を施術します。
《産後ケア》
乳腺炎・関節痛・帝王切開の術後、悪露、育児疲れ、痔、腰痛など産後は本当に大変です。赤ちゃんのお世話でいっぱいな時に、自分自身の身体を少しずつ元に戻してあげる時間でもあります。
授乳で頑張るお母さんにつきものの寝不足や乳腺炎などの不調も、鍼灸におまかせください。
産後の不眠やめまいは、ホルモンバランスの乱れから起こりますので、ホルモンバランスを整えて、不眠を解消します。
また、乳腺炎の予防には肩こりの解消（乳腺の流れを良くする）が大切ですので、乳房周囲だけでなく、肩背部も併せてトータルに整えます。
帝王切開で出産された方は、術痕が癒着します。癒着は他の場所にも不調が出てきますので、組織の新陳代謝を良くして修復作用を活性化させるために、髪の毛ほどの細い鍼で、傷口を優しく丁寧に刺しますと、傷口が早くきれいに治ります。（過去の帝王切開の傷跡も改善できます）また、次のお子さんを授かりたい場合は、その準備も兼ねて施術をさせていただきます。
生理痛・生理不順・PMS（月経前症候群）
生理痛は、子宮を収縮させる物質が過剰に産生されてしまうことで起こりますので、腰のゆがみを調整し、子宮への血液の供給をスムーズにさせます。
ただ、痛みを我慢しすぎてしまうと、痛み物質が過剰に更に産生されてしまうので、鎮痛剤とも上手に付き合いながら、服薬量を減らす方向で施術させていただくこともあります。
生理不順の方は、足の三陰交という代表的なツボのお灸と足の太陰脾経という経絡を使い、腓骨の動きを調整します。足首の周りにも女性の不調を改善するために大切な経穴がたくさんありますので、足首の動きや滞りも改善に導くためのポイントとしています。
更年期障害
顔の火照り、ホットフラッシュ、めまい、胃腸障害（胃痛・食欲不振・下痢・便秘など）
女性の閉経10年前から閉経後5年の期間に現れる不定愁訴で、人によって症状は様々です。頭痛、肩こり、動悸、不眠、憂うつ感、倦怠感などの症状も見られます。
ホルモンバランスの変化からくる症状と、子宮や卵巣の萎縮により骨盤内の臓器が動くことから、他の臓器に不調がくる場合があると考えています。
顔の火照り・ホットフラッシュなどの場合は、下肢へ気血を促し、熱を下半身に下ろします。
めまいは内耳の耳石がはがれて、三半規管に入り込み、リンパ液を動かすことにより、めまいを起こす神経に作用します。更年期はエストロゲンの減少により、耳石に作用してしまうので、耳と首周りの経穴の循環を改善します。▶めまい（良性頭位性めまい）
胃腸障害などの場合も、根気強く障害がある臓器の経穴を治療していくことにより、脳が更年期特有の骨格に慣れ、落ち着いてきます。
様々な不定愁訴が重なりますが、その方によって症状が異なりますので、どなたも全身治療に加えて、不定愁訴を更に細かく診ていきます。
冷え性
冷え性の原因は、筋力や基礎代謝の低下やホルモンバランスの乱れと言われていますが、当院では大きく２つに分けて考えています。
- ①持って生まれた体質
（病院でも原因不明と言われる。自律神経やホルモンバランスの乱れなども関係） - ②何らかの血管障害（静脈瘤や糖尿病など）
冷えの改善につながる経穴は共通しますが、そのほかにも改善につながるポイントは人それぞれです。様々な角度から原因を探り、冷え体質を改善致します。
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